いまさら翼といわれても 米澤穂信著(角川文庫)

いまさら翼といわれても表紙 ライトノベル

米澤穂信さんの累計245万部を超える大ヒット、古典部シリーズの最新作「いまさら翼といわれても」を紹介します。古典部シリーズは、神山高校を舞台にした青春小説ですが、主人公である折木奉太郎が、主に学校の中で発生する謎をその推理力によって解決していく、ミステリーの要素が多分にあるシリーズです。

「いまさら翼といわれても」は6作目になりますが、奉太郎と古典部に所属するおなじみのメンバー、部長の千反田える、漫研と図書委員を掛け持ちする伊原摩耶花、生徒会委員と手芸部を掛け持ちする福部里志の4人それぞれのエピソードが語られる6つの短編から成る短編集です。

米澤穂信さんの小説は、SFやホラー色の強いものなど多数ありますし、「インシテミル」のように映像化された作品もありますね。その中でこの古典部シリーズは、ミステリーと言っても舞台は高校で主人公たちも現役の高校生たち。

ある意味ライトノベル的な青春小説で、決して殺人事件などが起こるわけではありませんので本格的なミステリー読者には物足りないかもしれません。しかし、主人公たちの織り成すドラマが、まさに高校生が大人になるための悩みや葛藤をさりげなく描いていて、MARCYはとても好きなシリーズです。

今回文庫では6年ぶりの発刊で、主人公たちの過去や未来に触れる重要なエピソードが描かれていますが、とくに古典部部長である千反田えるの表題となったエピソードが心に残ります。

米澤穂信さんには「インシテミル」「さよなら妖精」「ボトルネック」「犬はどこだ」「折れた竜骨」など数え上げればきりがないほど多作の方ですが、その入門編としてこの古典部シリーズはお薦めです。

ただし、未読の方は是非1作目から順に読んでくださいね。
シリーズのどこから読んでも大丈夫な連作もありますが、古典部シリーズは決してそうではありません。「いまさら翼といわれても」をいきなり読んだら多分意味不明です。

やらなければならない事なら手短に。やらなくていいことならやらない。

がモットーの省エネ男奉太郎ですが、千反田えるの無邪気な好奇心から発せられる言葉

私、気になりますっ!!

からは逃げられません。各巻の謎解きは、えるのこの言葉から逃げられない奉太郎が、しぶしぶ推理を展開するところから始まるのです。なので、先ずはえるの叔父が失踪した事件の謎を解く「氷菓」から。

「氷菓」「愚者のエンドロール」「クドリャフカの順番」「遠まわりする雛」「ふたりの距離の概算」の5作ですが、奉太郎達4人の成長とその関係の変化が物語を順に読むことによって、無理なく理解できるからです(あたりまえですよね)。

ライトノベルを敬遠される方もいるようですが、古典部シリーズはMARCYのお薦めです。絶対に面白い!!先ずは氷菓を是非お読みください。

なお、1作目の氷菓は2017年に山崎賢人と広瀬アリスが主演で映画化もされています。先ずは映画でチェックという方は、アマゾンプライムでどうぞ。今なら会員は無料で視聴できますよ。

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