仮面病棟 知念実希人著(実業之日本社文庫)

仮面病棟表紙 ミステリー

こんにちわ MARCYです。この間、「トップリーグ」の紹介で「政治家とエース級の新聞記者たちの癒着といわれても仕方のない話もあるみたいね。」なんて書いたら、昨日のニュースで、まさにトップリーグの記者だった人が、女性ジャーナリストに訴えられた裁判で敗訴してましたね。

何年か前に、週刊誌で散々取り上げられた話ですが、すっかり忘れていたのでびっくりしました。

それはさておき、今回は沖縄出身で現役の医師でもある作家、知念実希人さんの「仮面病棟」を紹介します。MARCYは以前に読んでたのですが、来年(2020年)3月に映画が公開されるそうですので、再読してみました。

知念実希人さんのお家芸は、自身の医師としての経験と知識を最大限に活かした医療ミステリーです。

「仮面病棟」は、田所病院で宿直のアルバイトをしている外科医、速水秀悟が主人公の物語です。ある日大学の先輩である小堺から、宿直の当番を変わってくれと頼まれたその晩に起こった事件の一夜が描かれています。

コンビニ強盗の犯人で、ピエロの仮面をかぶった男と、彼に銃で撃たれた人質の若い女性、川崎愛美が、病院にやってきます。

ピエロの仮面をかぶった犯人は、病院の院長と看護師ふたり、当直の医師である速水を人質として、朝までの籠城を画策します。

その一夜の間に、田所病院に隠された秘密とピエロの真意、川崎愛美の正体など盛りだくさんの謎が提起されますが・・・

「仮面病棟」は、知念実希人さんの5作目になる小説ですが、彼の持ち味である平易な文章と、医療の知識に基づいた意表を突いたトリックと推理が十分に活かされたミステリーとなっています。

MARCYは沖縄県民なので、知念実希人さんの活躍は嬉しい限りです。また、沖縄出身の作家の作品が映画化されたのは、数が少なく2020年3月公開の映画も楽しみにしています。

今まで知念さんの小説に接したことが無かった方でも、「仮面病棟」は、シリーズものではなくて、独立した作品ですので、是非映画を見る前に一読されてはいかがでしょうか?

また知念さんに他の著作も多く、特に現在進行形である女性医師、天久鷹央とその部下である小鳥遊優医師(男性です)が主人公のシリーズ、「天久鷹央の事件カルテ」「天久鷹央の推理カルテ」もお薦めです。

医師でしか知り得ない知識から導き出される様々な事件の解決は、目からうろこが落ちる面白さですよ。

「仮面病棟」を読んだら、事件カルテシリーズの第一作のこちらもどうぞ。

 

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