珈琲店タレーランの事件簿6 岡崎琢磨著(宝島社文庫)

珈琲店タレーランの事件簿表紙 ミステリー

珈琲店タレーランの事件簿シリーズの最新刊「コーヒーカップいっぱいの愛」を紹介します。人気のシリーズも6巻目になりました。前作から3年ぶりでファン待望の新刊じゃないでしょうか?

MARCYは全巻読んでいます。ジャンルとしてはミステリーであることは間違いないのですが、とても軽いタッチで、ライト・ミステリーとでも称するのがいいかなと思います。まあ、MARCYが勝手に名付けたカテゴリーですが、この作品以降、軽いタッチのミステリーが、増えたような気がしますね。

しきりに”軽い”と言いましたが、決して作品のクォリティが軽いということではありません。殺人事件や大がかりな詐欺や汚職などのいわば刑事犯罪を追うような、ミステリーではないという意味です。いわばミステリーのライトノベルバージョンとでも言えるかもしれませんね。

さて、このシリーズの主人公である珈琲店タレーランのバリスタ、切間美星ちゃんと物語の語り手であるアオヤマは、前作のラストでけっこういい雰囲気になってましたね。ファンにはとても気になるところです。MARCYも期待しながら読みましたよ。

ネタバレは避けたいので、前作まで読んでいる方ははやく買って読みましょうね。

今回はタレーランのオーナーで、美星の大叔父である藻川又次が、狭心症で倒れてしまいます。手術を控え気の弱くなった又次が美星に頼んだのは、無くなった妻千恵が、生前に1週間家出した謎を突き止めること。

おなじみの美星、アオヤマのコンビに、又次の姪っ子の小原が加わって、謎解きの旅が始まりますが・・・

ラストに美星のお決まりのセリフ

一連の謎、すべて大変よく挽けました

まで、一気読み必至です。

相変わらずの美星の可憐さ。そして、なかなか美星に想いを告げられないアオヤマのもどかしさにやきもきしながら、いつのまにか一ラストまで読み進んでしまえます。このシリーズは、血なまぐさいシーンはいっさいないので、ふだん、殺人事件ばっかりのミステリーはどうもという方でも安心して読めます。

新刊を待ちわびていたファンの方は、最新刊である6巻を。シリーズ未読の方は1巻目から読むことをお薦めします。全巻ともほぼ300ページ程度で、岡崎さんの文章はとても平易で読みやすいので、1巻目から6巻まで大人買いして読んでみてはいかがでしょうか?

MARCYから見たら、まだ読んでいない方はうらやましいですね。新刊が出るのを2年や3年も待つことなく、全6巻を目の前に積んでしかもまだ未読であるということは、1巻読めばさあ、2巻目、2巻目が終われば3巻・・・6巻まで楽しみが途切れない訳ですから。

ということで、2012年に「このミス大賞隠し玉」として発刊され、40万部突破の大ヒットとなったシリーズ1作目はこちら。
ミステリーファン、ライトノベルファンの方。絶対に面白いし読みやすい作品です。

コミック化はされているようですがMARCYは読んでません。また残念ながら映画やテレビでのドラマ化はまだ実現していませんが、シリーズ初期のころに出版元の宝島社が出したCMの映像がありました。CMの後に作者、岡崎琢磨さんのインタビュー映像のありますので興味のある方はどうぞ。

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