MRACYの自分史BLOG第3回 自分史をつくる意味とメリット

正木馬 自分史BLOG

MARCY2歳?1961年の世相とは?

こんにちわMARCYです。

MARCYの自分史BLOG第3回。今回は「自分史をつくる意味とメリット」についてです。で、その前に今回の写真は、母と一緒のMARCYなんですが、2歳になってますかね?実は裏書に「動物園 木馬」としかないので、はっきりとした日時と場所はわからないんです。

MARCYが2歳だとすると1961年の写真で、場所はおそらく京都の岡崎動物園じゃないかと思います。じつはMARCYの母は滋賀県生まれの京都育ち。いわゆる沖縄2世なんですね。MARCYの祖父母が戦前に滋賀県のカネボウに出稼ぎにいってそのまま定住しました。

母は親戚筋にあたる父と知り合って、結婚して沖縄にやってきたんですが、おりをみて里帰りしてまして、この写真も里帰りの時のものだと思われます。さて、1961年(昭和36年)ってどんな年だったんでしょうか?「世代流行」のサイトをのぞいてみましょう。

歌声喫茶が登場し、女子バレーが東洋の魔女といわれた年ですね。大松監督率いる日紡貝塚の女子バレーチームが欧州遠征で22連勝を記録。3年後の東京オリンピックで金メダルに輝く東洋の魔女が誕生した年でした。

NHK朝の連続テレビ小説がスタート(「娘と私」)し、大鵬と柏戸が横綱に同時昇進しました。タイトスカート、ムームーの流行、六本木族が登場。加賀まりこさんや峰岸徹さんなどが六本木族の代表的な存在だったんですね。

六本木族
富裕層が多く若者のあこがれだった六本木族 出典:https://gbttf.com/ropponggizoku/

ソ連のガガーリンが宇宙飛行して「地球は青かった」と言ったのもこの年。フランク永井の「君恋し」が大ヒット。小田実の「何でも見てやろう」と松本清張の「砂の器」がベストセラーになった年でもあります。「何でも見てやろう」はロングセラーになって、MARCYも中学生のころに読んだ記憶があります。講談社文庫で今でも手に入りますよ。

さて、1961年をふりかえってみました。MARCY2歳ですから記憶に残っていることはほとんどありませんが、あらためてみてみると懐かしく感じますね。こうして過去をふりかえって当時の世相をたしかめることも自分史づくりの楽しみ方のひとつだと思います。

では、第3回の本題に入っていきたいと思います。

自分史をつくる意味

先ず自分史活用推進協議会のテキストから抜粋して引用します。

学校で歴史を習ってきたと思いますが、歴史を勉強する意味はどこにあるのでしょうか。
現在は過去からの流れの延長上にあり、過去のできごとの積み重ねの上にあります。だからこそ、過去について知ることで、現在への理解が深まり、未来へのヒントが得られるのです。

~中 略~

一般的な歴史と同様に、自分の現在も、自分の過去からの流れの延長上にあり、過去に経験、体験してきたことの積み重ねの上にあります。だからこそ、自分の過去を振り返って見直すことで、現在をより深く理解し、将来へのヒントを得ることができるのです。

自分史という形でまとめることで、自分のことを客観的に見て、しっかりした自己認識を持つことができるようになります。

つまり、自分史をつくるということは、けして過去をなつかしむためだけのものではなく、自分の将来に向かう糧をえるための作業だということなのです。

協議会のテキストでは次にスティーブ・ジョブスの言葉を紹介しています。

iPhone やiPad、Mac などを世に送り出したアップル創業者の故スティーブ・ジョブズ氏が、2005 年にアメリカのスタンフォード大学の卒業式でしたスピーチのことはご存じでしょうか。インターネット上のYouTube などで動画を見ることができますが、そのスピーチの中から引用します。

未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない。君たちにできるのは過去を振り返って繋げることだけなんだ。だからこそバラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない。

自分の根性、運命、人生、カルマ……何でもいい、とにかく信じること。点と点が自分の歩んでいく道の途上のどこかで必ずひとつに繋がっていく、そう信じることで君たち
は確信を持って己の心の赴くまま生きていくことができる。

ジョブズ氏が言っているように、未来に先回りして点と点をつなげることはできません
が、過去を振り返って点をつなげることで、自分が自分らしく生きていくためのヒント
が得られるのです。このジョブズ氏のスピーチには、自分らしく生きるためのヒントがいっぱいつまっているので、ぜひ動画をご覧になることをおすすめします。

このスピーチはとても有名なもので、ご覧になった方も多いと思います。MARCYも初めて見たときに感銘を受けました。まだご覧になっていない方はぜひご覧ください。

2005年スタンフォード大学でのスティーブン・ジョブスのスピーチ

自分史をつくるメリット

前項で自分史をつくる意味についてお話ししました。ここからは、自分史をつくるメリットを考えてみましょう。しばらく自分史活用推進協議会のテキストからの引用が続きますが、自分史をつくることに少しでも関心があるかたには、なるほどとうなづける話ですので、お付き合いください。

生きてきた証を残せる

自分史をつくろうと思う方にとって一番の理由はやはりこの「生きてきた証を残せる」ということではないでしょうか?自分の子孫や親しかった人に、自らの生きてきた軌跡を形にして残すこと。

MARCYの父や母の残された映像がそうであったように、あなたの自分史は将来、誰かに感動や感慨を与えるものになるのです。自分史活用推進協議会のテキストにはこう書かれています。

自分の体験、経験はオリジナルなものであり、同じ経験をしている人はいません。自分
が記録として残さなければ、自分が経験や体験から得た知識や知恵はそのまま消えてしまいます。

自分史としての記録を何らかの形にしておけば、自分の子供や子孫、家族、知り合いほか、いろいろな人に伝えることができ、知識、知恵として共有できます。それは社会にとっても大きな意義があることです。

本にして国会図書館に提出すれば、日本国がある限りはその本は残り、後世の人たちが歴史を研究するときの資料になるかもしれません。

2013 年7 月1 日からは紙の書籍だけでなく、電子書籍も国会図書館に納本できるようになりました。あなたの生きた証を未来に残せるのです。

いかがでしょうか?その気になればあなたの自分史を国会図書館に残すことが出来るのです。これってすごい事ですよね?もちろん、国会図書館に残すことが目的じゃなくてもかまいません。でも自分史をつくることは、それくらい意味があることなのです。

自分をよく知ることができる

自分史をつくるメリットして次にあげるのは、「自分をよく知ることができる」ということです。つまり、他の人のために記録としての自分史を残すばかりではなく、自分の未来や将来に向かうための材料として、過去をふりかえり自分をより深く理解するための作業だということですね。自分史活用推進協議会では、こう説明しています。

自分のことはよく知っているようで意外に知らないものです。自分史をつくる過程で自
分が経験、体験してきたことを書いてみることで、自分のことを客観的に見ることができるようになり、しっかりした自己認識を持つことができます。

また、私たちは日々いろいろな選択をしています。たとえば、朝起きるときに、もう少し布団の中で二度寝するか、起きるか選択するところから始まり、シャワーを浴びるかどうか、朝食をとるかどうかなど、常に選択の連続です。

そういった選択に、昔の経験や体験が無意識のうちに影響を与えているのです。たとえば、昔、あるタイプの人にいじめら れた経験から、現在では無意識のうちにそのタイプの人間を避けるようになっているとい うようなことです。

過去を振り返ることで、そういった過去の経験や体験が今の自分に与 えている影響を理解し、自分の思考パターン、行動パターンを把握することができます。

ほかにも、自分にとってうまくいかなかったこと、挫折、逆境なども、改めて振り返っ
てそのできごとの意味について考えてみると、当時はネガティブにとらえていたことも、 実は意味があったことがわかることがあります。

たとえば、大学受験で失敗して、自分が 希望してなかった学校へ行くことになり、当時はそのことに悩んでいたけど、その学校で 自分の生涯の友人と出会うことができて、よく考えてみると結果的にはよかったというよ うなことです。

失敗や挫折にも意味があることがわかれば、リスクを過度に恐れる必要が ないことがわかり、人生に前向きにチャレンジできるようになります。

自分の過去をふりかえり、現在や将来の自分自身の生き方に活かしていく。これも自分史をつくることのメリットなんですよね。

いきがいが見つかる

とても大事な部分ですが、自分史活用推進協議会のテキストでわかりやすく解説されていますので、そのまま引用します。

自分史をつくって過去を振り返ってみることで、自分の好きだったこと、得意だったこ
と、自分の個性や強みが見えてきたら、そこから夢や目標を明確にしたり、生きがいを見つけたりすることができます。

今までどんなことでほめられたか、どんなことで感謝されたか、どんなことがうれしかったかについて考えてみましょう。人は成長するにしたがって、親からいろいろ言われてやりたいことを制限されたり、他人の目を気にしたりするようになって、自分の気持ちを押し殺すようになります。

子供のころは好奇心のままに、自分が純粋に好きだったことをやっていたはずです。子供のころに好きだったこと、得意だったことは何か、子供のころの夢は何だったかを改めて思い出してみましょう。

そこに自分の本当にやりたいこと、生きがいを見つけるヒントがあるはずです。

MARCYもふりかえってみると高校から先の進路に、今村昌平監督が横浜に設立したばかりの日本映画学校への進学を考えたことがありました。

でもそのころの日本映画学校は、大学や専門学校として認可されたものではなかったので、両親に相談しても反対されるだろうと思い断念したのです。

まあ当時、真剣に映画人になろうと考えてたわけではないので、言い訳にしかなりませんが、でも今現在、映像制作の仕事をしているのはこの時の延長線上にあるのかもしれません。

自分のことをよく知ってもらえる

自分史活用推進協議会のテキストから引用します。

パソコン、携帯電話、インターネットなど、IT の進化により、個人で情報発信したり、映像をつくったりなど、いろいろなことがお金をかけずに簡単にできる時代になりました。

それにともない個人の重要性が増し、会社などの組織に属するかどうかにかかわらず、個人として活動する人が増えてきています。個人として活躍するためには、個人の信用、信頼を高めていくことが大切で、そのためにはパーソナルブランディングが重要です。
自分のブランドを高めるためには、自分のことをよく知ってもらうことが大切ですが、そのためには自分のことをストーリーとして語ることが有効な手段です。ストーリーだと印象に残りやすく、覚えやすいからです。

自分史をまとめてみることで、自分をPR するためのストーリーになる素材をたくさん見つけることができます。

自分史をつくって自分を客観的に見つめ直すことで、自分の強みやセールスポイントを見つけ、自分のどの部分をPR すればいいのかもわかってきます。

この「自分のことをよく知ってもらえる」という項目ですが、これが言ってみればMARCYがこのブログを書こうと思った一番の理由です。自分史活用アドバイザーとして活動を開始するには、先ずMARCY自身のことを知ってもらう必要があるからです。

MARCYの自分史を物語、ストーリーとしていかにわかりやすく多くの人に知ってもらえるか、また楽しんでもらえるか工夫しながら進めていきたいと考えています。

このほかにも自分史をつくるメリットには、「自身、自尊心が高まる」「コミュニケーションが深められる」「脳を活性化できる」といった項目が並んでいますが詳述は省いて、最後に自分史をつくるメリットを語るうえでいちばん大事で大切なことがあります。

それは自分史をつくることは、じつはとても楽しいことだということです。自分史活用推進協議会のテキストにはこう書かれています。

自分史をつくることには、いろいろなことを思い出すときの楽しさ、調べるときの楽しさ、表現する楽しさ、自己発見することの楽しさなど、いろいろな楽しさがあります。

たとえば、ふと小さいころの友達のことを思い出し、インターネットで探してみたら見つかって、連絡をとって久しぶりに会ったというようなことも起こります。

自分が昔住んでいた場所や、通っていた学校などを訪れてみるのも面白いものです。ぜひ自分史づくりを楽しんでみてください。

MARCYもこのブログを書くために、昔の自分や父、母の写真を探したり当時の世相をインターネットで調べる作業をすることが楽しくて仕方がありません。

このブログを書く作業自体がMARCYの60年の生涯をふりかえり、そして未来(あと何年あるかはわかりませんが)にむかうエネルギーとなっていることを実感しています。

そしてそのエネルギーは、これから自分史活用アドバイザーとして、みなさんの自分史をつくるお手伝いをする際に必ず力となるものだと思っています。得意とする映像制作の分野で、自分史ビデオや自分史の映画を短編でつくるお手伝いです。

第3回は少し長くなりましたが、自分史をつくる意味とメリットについてお話してきました。
次回は「自分史の持つ4つの機能」についてがテーマです。現在2020年1月18日18時56分、MARCYはこれから晩御飯。沖縄は少し冷えていて19.2度です。

日本本土の方にはこれで寒いって言ったら笑われますね。
でも沖縄って暖房設備がほぼないですから、19.2度なら部屋の中ってけっこう寒いんですよ。みなさん、風邪などひかぬようにお気を付けください。

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